投票へ行こう:密避けたい、若者の意思示す… 期日前投票所の一日

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 衆院選の期日前投票は、仕事や所用で投開票日に投票所に足を運べない人などが利用できる。秋田市では市役所本庁舎のみだった期日前投票所が25日から9カ所に増え、多くの市民が利用する姿が見られている。25日、JR秋田駅ぽぽろーどの投票所の一日を追い、有権者の思いを聞いた。

     ◆       ◆

9時45分

 投票開始まで15分。既に30人ほどが並んでいる。東通の鈴木友子さん(78)は、車いすに乗った夫・敏夫さん(81)とともに来場。「きょうは天気が良いので、投票に行きやすいと思って来た」

10時00分
 投票スタート。職員に案内された先頭の女性が、投票箱に何も入っていないことを確認した上で1票を投じた。

10時10分
 投票に来た男性は順番待ちの列を眺め「あっちまで並んでるの?」と驚いた様子。「きょうはやめだ」と話し、引き返した。順番待ちの列は100人近くに達している。

期日前投票に訪れ、長い列を成す市民=25日午前11時10分ごろ、JR秋田駅ぽぽろーど


10時52分
 秋田公立美術大2年の勝田栞さん(20)=土崎港=は、投開票日に用事があるため、期日前投票を利用。「若い世代の意思を示すことができればと思う。投開票日はもっと混むと思うので、『密』を避けたいとの考えもあった」


11時47分
 列が少しずつ短くなり、40人ほどに。「ピークは過ぎたかな」と投票所の職員。


14時01分
 東通の小林廣夫さん(80)はつえをつきながら会場を訪れ、妻と2人で投票を済ませた。「政治に対し、間違っていることは間違っていると言いたい。そのためにやれることは投票しかない」



15時26分
 「せっかちなので早く投票したくて来た」と手形の50代女性。「経済的に苦しく、自分ではなかなか状況を変えられない。政治が変えてくれることを期待して投票した」


16時35分
 上北手の会社員佐々木浩人さん(46)は、駅に来たついでに立ち寄った。投開票日が仕事の場合も多く、これまでの選挙も全て期日前投票を利用。「投票するのは自分の権利。今まで欠かしたことは一度もない」

16時52分
 広面の女性(34)は買い物に来たついでに投票。「当日の投票は人が密集しそうで怖くて」。この時間帯は並んでいる人がおらず、3分ほどでスムーズに投票をすることができた。


17時46分
 山王の会社員鈴木佳奈さん(26)は小学生の時から両親と一緒に投票所に行っていたこともあり、「選挙に行くのは当たり前」と考えるようになった。「若い世代だからこそ、投票は必ずしている。当日予定があっても、期日前を利用できるので、友人にも勧めたい」と語った。


18時38分
 牛島の会社員加藤隆さん(32)は仕事の帰りに投票所を訪れた。若者の投票率が低い傾向にあることに対し、「若い世代以外に向けた政策が重視されることにつながる」と危惧する。「新型コロナウイルスのワクチン予約のように、投票もネットでできるようにすればいいのではないか」


19時30分
 投票終了まで残り30分。ぽぽろーどの人通りが減り、投票に訪れる人もまばらになってきた。

20時00分
 「本日の期日前投票を終了します」。職員が声を掛け、会場の片付けを始めた。開場から10時間、この日ぽぽろーどで投票した有権者は2074人に上った。

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