時代を語る・関登美子(3)方言矯正に「えっ、なぜ」
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昭和33(1958)年春、湖北小学校へ入学して間もない頃のこと。描かれた絵を見て、標準語で答える授業があったの。当時、学校現場では方言矯正に力を入れ、その一環だった。
私の番が来た。先生が掲げたのは「馬」の絵。そして尾の部分を指さし、これは何ですかと尋ねた。自信満々に「『おっぱ』です」と答えた。すると、先生はにこっと笑ってこう言うの。「ここら辺ではそうかもしれないけれど、正しくは『しっぽ』と言うんですよ」。えっ、正しいってどういうこと。親や友達と使っている言葉は間違っているのかと戸惑った。
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