北斗星(11月25日付)

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 庭木の葉が落ちてちょうず鉢を黄や赤に染めている。日ごと寒さが募り、葉がすっかり落ちるのも近い。県内では昨日、県北や県南で雪が降り、いよいよ冬がやって来た

▼この季節は温かい汁物がうれしい。例えば、いものこ汁。山内いものこ、比内地鶏、県産ネギを頬張り、古里の食の豊かさを思う。1人で味わうのもいいが、食事は家族など誰かと一緒ならもっと楽しくなる

▼みんなそろっての食事と言えば「だんらん」という言葉が浮かぶ。次は「ちゃぶ台」だろうか。敗戦翌年に始まった新聞4こま漫画「サザエさん」にもたびたび登場。ちゃぶ台に集う場面にほのぼのとした気持ちになる

▼今ではその姿をほとんど見掛けない。高度経済成長とともに料理の品数が増えるなどし、より広いダイニングテーブルに取って代わられたようだ。とはいえ、食を共にして同じ時を過ごすだんらんの大切さは変わらない

▼もうすぐ師走。最近は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、年末に帰省できる環境も整いつつある。対策徹底との条件付きで県は自粛を求めない方針。しばらく見ない間に成長した遠くの孫との再会を心待ちにする人もいるだろう。感染拡大で大型連休やお盆の再会を諦めた人には、長い月日だったはずだ

▼ただ欧州では感染が急拡大していて油断はできない。少し気が早いが願いは一つ。再会したみんなでテーブルに着き、心穏やかな年末年始を過ごすこと。一人一人にきっと積もる話がある。

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