「こんな年は経験がない」 沖合ハタハタ漁不振、活況程遠く
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季節ハタハタ漁より一足早く盛期を迎える沖合ハタハタ漁が不振を極めている。例年は11月末までに県全体で200トン程度の水揚げがあるが、今年は26日現在で5・4トンにとどまる。ハタハタそのものが少ないことに加え、しけ続きで出漁も少ないためだ。秋田県が季節ハタハタの初漁と推定した「28日前後」に差し掛かってもなお、沖合漁は活況に程遠い状況だ。
「たった1回取れただけでその後はさっぱり。もう11月も終わるのに、こんな年は経験がない」。男鹿市の底引き網漁船、第三十三大雄丸の能登谷純一船長(40)は今季の漁獲を振り返って嘆く。
県水産振興センターによると、通常沖合での漁は11月中旬から下旬にかけてピークに入るが、26日までの漁獲量はわずか5・4トン。内訳は、県漁協南部(にかほ市)1・5トン、北部(八峰町)1・6トン、中央南(男鹿市船川)2・3トンといずれも低調だ。詳しい記録の残る2004年以降、11月末時点での最低は51トンで、このままいけば過去最低を更新しかねない。
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