シイタケの廃菌床に酸化ストレス和らげる成分 総食研が発見

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菌床シイタケ栽培で生じる「廃菌床」(JA秋田ふるさと提供)
菌床シイタケ栽培で生じる「廃菌床」(JA秋田ふるさと提供)

 菌床シイタケの収穫後に出る「廃菌床」に、紫外線などで細胞が傷つくとされる「酸化ストレス」を和らげる機能性成分が含まれていることを、県総合食品研究センター(総食研)が突き止めた。廃菌床の処分は生産者にとって悩みの種で、総食研は未利用資源の有効活用につなげるため新たな商品の開発を目指す。

 この成分は、九州大や花王(東京)などと共同で取り組む内閣府のプロジェクト研究「アグリバイオ・スマート化学生産システムの開発」(2018~22年度)で発見。おがくずを原材料にした廃菌床に熱水処理を施して液体を抽出し、成分を分析した結果、酸化ストレスや皮膚の炎症などを抑える抗酸化作用があることが分かった。

 酸化ストレスは、紫外線や喫煙、過度な運動などに伴い体内で活性酸素が過剰に発生し、細胞がダメージを受ける現象とされる。総食研研究員の佐藤友紀さん(32)によると、皮膚細胞の入った培地に薬剤を加えたところ、酸化ストレスの度合いを示す数値が通常の1.5倍になり、紫外線照射時と同程度の値となった。そこで、培地に廃菌床からの抽出液を加えたところ、加えない場合に比べて数値が約25%低くなったという。

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