北斗星(12月4日付)

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 約1400万人が暮らす東京は新型コロナウイルスの新規感染者が30人を割る日が続く。隣県では1桁台も珍しくはない

▼観光地の人出はどうか。先月中旬に神奈川県箱根町へ足を延ばすと、急斜面をジグザグに上る箱根登山電車や名所の大涌谷、芦ノ湖は行楽客でにぎわっていた。駐車場は首都圏の車が目立つ。近場で小旅行を楽しむ人が多かったようだ

▼10月に緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種も進行。感染者の減少でようやく人々の心が観光へと向き始めた。首都圏から本県を訪れる人も増えるだろう。そう期待していたところに、新たな変異株のオミクロン株が世界各地に拡散した。国内でも入国者の感染が確認されて警戒感が強まる

▼思い起こすのは今夏の流行「第5波」だ。変異株のデルタ株が猛威を振るい、感染が爆発的に拡大。都内では1日当たりの感染者数が5千人を超える日が続いた。病床が不足し自宅療養を余儀なくされ、亡くなる患者もいた

▼変異株への恐怖は人々の心に残る。オミクロン株は感染力が強いのか、重症化しやすいのか。特徴は判然としない。都民からは「広がらないでほしい」と願う声が聞こえてくる

▼感染者の数は小康状態を保っているが、往来が多くなる時期を前に人々の心はざわついているに違いない。地方ではこれまで首都圏との往来を機に感染が広がるケースがあった。「迷惑をかけるかもしれない」。地方出身の都民には年末年始の帰省をためらう人もいる。

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