太平洋戦争開戦から80年 県内で戦争の悲惨さ、語り継ぐ

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 1941年12月の太平洋戦争開戦から、8日で80年。悲惨な戦争を後世にどう語り継いでいけばいいのか。記憶を風化させまいと、歴史資料の展示や戦没者の慰霊、平和の大切さを訴える活動に取り組む県内の人たちに聞いた。

 秋田市の土崎港被爆市民会議は開戦から80年に合わせ、45年8月の土崎空襲に関する資料や当時の写真を集めた企画展を同市の土崎みなと歴史伝承館で開いている。会長の伊藤紀久夫さん(81)は「黙っていれば、戦争体験は風化する。活動を続けていくことが自分たちの務めだ」と語る。

 伊藤さんは能代市出身。結婚後に移り住んだ妻津紀子さん(81)の実家は、空襲で爆撃を受けた場所だった。昨秋他界した高橋茂前会長と仕事の縁で知り合い、平和への思いに共感。45歳の頃から市民会議の活動に携わり、証言集の制作などを通して被爆者の声を残し、伝えてきた。

 空襲の語り手は少なくなっているが、「体験者がいなくなっても、工夫すれば多くの人に戦争の悲惨さを想像してもらうことができる」と伊藤さん。毎年夏に開いている追悼式典を今年初めてオンライン配信するなど、時代に合わせた方法で若い世代に戦争を伝えていきたいと考えている。

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