「なぜ新屋に」闇の中 イージス、従来の説明繰り返すばかり

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 「なぜ新屋に」。最後までその問いが尽きなかった。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を巡り、防衛省が23日に秋田市で開いた住民説明会。かみ合わないやりとりが続き、住民のわだかまりは解消されないまま残った。

説明会で防衛省側に質問の挙手をする参加者


 冒頭、市川道夫東北防衛局長が説明しだそうとした途端に参加者から声が上がった。「今日の時間配分は?」「説明の時間を教えて」

 これまでの説明会は住民らの質問が尽きる前に時間切れで打ち切られたり、防衛省側の説明が長く続いたりした。時間配分を確認する質問は、警戒心の表れだった。

 防衛省が示した開催時間は午後8時までの約1時間。最初の20分は、昨年9月に公表した資料をなぞる説明に費やされ、続く質疑は1人1問という縛りが防衛省側から設けられた。

 配備候補地だった秋田市の陸上自衛隊新屋演習場は、1万3千人が暮らす勝平地区の住宅地と近接している。住民が明らかにしたかったのは、この近さに対する防衛省の認識だったが、明快な答えはなかった。

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