北斗星(1月11日付)

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 きょうは鏡開き。神棚から鏡餅を下ろすと、身辺に正月らしさがなくなって名残惜しい。休日なら昼食に雑煮などにして食べるのだが、今年は思案中だ

▼いつもと同じく、スーパーで購入したプラスチック容器入り鏡餅。昨年の鏡餅は容器にパック入りの切り餅が何個か入っていた。今年は上にのせたミカンが大きく見えるほど小ぶりなサイズ。中には鏡餅の形をした餅が入っている

▼正月に食べた切り餅の数は10個にも届かない。家族も同様だ。半世紀前、子ども時分に食べた餅はもっと多かった。しかも親類の農家からもらう切り餅は現在の市販品より一回り大きかった記憶がある

▼飽食と言われる時代、餅はもはや正月のごちそうではないのだろうか。健康志向から炭水化物の取り過ぎを気にする人も。茶碗2杯のご飯は多過ぎると、1杯で我慢する中高年はわが身を含めて少なくない

▼農林水産省によれば、国民1人当たりの年間コメ消費量のピークは1962年度の118・3キロ。それが2020年度には50・7キロと半分以下に。コロナ禍で外食機会が減った影響などでさらに消費は低迷する。一方で輸入小麦は値上がり傾向。この際、コメを食べる機会を増やしたい

▼鏡餅の表示を見ると、もち米はタイ産でうるち米は米国産だった。もちろん国産米の商品も少なくない。鏡餅から昨今のコメ事情が浮き彫りとなる。「全て国産に」と言うつもりはないが「せめて正月の餅ぐらいは」と思わずにはいられない。

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