北秋田育ち、バックギャモン世界一 がん闘病…最善の展開を考えた
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がんと闘いながらボードゲーム「バックギャモン」の世界選手権を2度制した北秋田市育ちの女性がいる。都内在住でプロのプレーヤーとして活動する矢澤亜希子さん(41)。「自分ではどうにもならない不幸や困難を経験しても、最善の道を自分で選んでほしい」

バックギャモンは、チェスやドミノ、トランプと並ぶ世界四大ゲームに数えられ、競技人口は約3億人とされる。2人で対戦し、さいころ二つを振って出た目の数だけ盤上の15個の駒を進め、どちらが先に全ての駒をゴールさせられるかを競う。
東京生まれの矢澤さんは両親の仕事の都合で小学生から高校生まで旧鷹巣町で暮らした。
幼少期は比較的興味の幅が狭く、一つのことにこだわるタイプだったという。ブロック遊びにはまり、積み上げる高さが足りなくなると天井に穴を開けてほしいと親に頼む。通学時は指定された道しか通ってはいけないと考えてしまう。「何かにはまると夢中になってしまう。人の言うことを信じやすい、真面目な子だったと思う」
毎年、新しいことを10個やる
中学1年のとき、新年に当たり目標を立てた。「1年間で新しいことを10個やってみる」。自身の視野を広げるためだった。
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