実は最澄作じゃなかった? CTスキャンで胎内仏調査

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京都市の真言宗醍醐派法界寺蔵の重要文化財「薬師如来立像」の全身垂直正断面CT写真。胎内仏が確認できる(東京国立博物館提供)
京都市の真言宗醍醐派法界寺蔵の重要文化財「薬師如来立像」の全身垂直正断面CT写真。胎内仏が確認できる(東京国立博物館提供)

 天台宗を開いた平安時代の僧侶、最澄の作と伝えられていた仏像は後世の別人が作った―。京都市伏見区の法界寺が所蔵する秘仏「薬師如来立像」内部に納められた「胎内仏」について、こんなことが改めて推定されている。東京国立博物館などがCTスキャンで調べ、17日に発表した。

 薬師如来立像は高さ約90センチ。国の重要文化財にも指定され、安産などに御利益があるとして信仰されてきた。1962年に解体修理された際、最澄作と伝承された胎内仏の存在が確認されたものの、後世の江戸時代の作とも言われた。しかし、立像修理後に内部に戻され、詳細は分かっていなかった。