奥羽・羽越新幹線の整備実現へ 経済効果を学ぶ、秋田市

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新幹線開業に伴う経済効果などについて理解を深めたセミナー
新幹線開業に伴う経済効果などについて理解を深めたセミナー

 奥羽新幹線(福島―山形―秋田)と羽越新幹線(富山―秋田―青森)の整備実現に向けた機運醸成を目指す「ウインターセミナー」が17日、県第2庁舎で開かれた。両新幹線の整備促進期成同盟会(会長・佐竹敬久知事)の主催。会員約60人が出席し、講演を通じて、新幹線が整備された地域での経済効果などについて理解を深めた。

 日本政策投資銀行北陸支店(金沢市)の鈴木英介企画調査課長が講演し、2015年3月に長野―金沢間が開業した北陸新幹線の経済波及効果などを解説した。開業に伴い、金沢市では県庁や地銀の本店、放送局といった施設が金沢駅周辺に移転。跡地には文化や観光の拠点整備が進んだ。同行の試算では開業翌年の16年時点で推計678億円の経済波及効果が石川県内にあったという。

 24年春には新幹線が金沢―敦賀(福井県)間で延伸開業される予定。福井市では鉄道と路面電車の相互乗り入れが始まるなど私鉄の利便性向上に向けた整備が進んでいる。大手企業が北陸3県に拠点機能を移転する動きも目立つといい、鈴木課長は「北陸3県では新幹線を契機とした街づくりの進展がみられる。金額換算が難しいさまざまな効果も合わせて、建設コストよりも開業によるメリットの方が大きかったと認識している人が多いと感じる」と述べた。

 本県の小松勝統交通政策課長は、奥羽・羽越新幹線沿線6県で組織する合同チームが昨年公表した費用対効果の調査結果を報告。両新幹線を同時に複線で高架整備した場合、5兆3500億円かかるなどと説明した。

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