遠い風近い風[小玉節郎]かかりつけ
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長くお世話になったホームドクターが高齢と病気を理由に医院を閉じた。40年まではいかないが、間違いなく30年以上診てもらってきた医師。淋(さび)しくもあり、これまで長く診てもらって、私の体のことを知っている医師がいなくなることに困り、不安にもなった。
風邪気味でも私は市販薬をすぐ買うことなく、まずその医師の所に行っていた。診察して、ああ、薬は要(い)りません、2、3日静かにしていれば治ります、と言ってくれる医師だった。一方、定期的に健康診断をしなさいと言い、その結果を見ながらきちんと説明をしてくれて、控えるべきことは控えるようにと明確に言ってくれた。子供たちも家を離れるまでお世話になった。少し心配なことがあれば紹介状を書いて大きな病院で診てもらえるようにしてくれた。おかげで大きな病気を早期発見できた。そんなふうにいつでも相談できる安心感があった。
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