あきた洋上風力最前線:業界の動向(上)事業者選定の余波 公募落選、業績に打撃
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国が本県沖での洋上風力発電事業者を決定して1カ月。事業者に選ばれなかった企業が業績の下方修正を余儀なくされるなど業界内に余波が広がっている。政府が洋上風力発電の導入拡大を目指す背景や日本に先駆けて20年ほど前から普及を図る欧州との市場環境の違いを探る。2回続き。
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正月休みが明け、企業の動きが本格化し始めた今月7日。再生可能エネルギー発電会社レノバ(東京)のホームページに1件のニュースリリースが掲示され、投資家の注目を集めた。
2枚の文書につづられていたのは、昨年末に国が公表した本県沖での洋上風力発電の事業者選定に関連会社が漏れたことにより、業績が大きく落ち込みそうだとの内容。同社は由利本荘市沖で先行して準備を進めてきたが、事業ができなくなったことで、資産としていた開発費用をコストとして計上した。
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