国体入賞「向川桜子選手のおかげ」 本県移住のアルペン岡本選手
有料会員向け記事
お気に入りに登録

秋田県鹿角市の花輪スキー場で20日行われた第77回国民体育大会冬季スキー競技会「美の国あきた鹿角国体2022」の大回転成年女子Bで6位入賞した岡本乃絵選手(29)=鶴の湯温泉、北海道出身=は、本県選手として初めて国体に出場した。同学年で北京冬季五輪代表の向川桜子選手(30)=富士フイルムBI秋田=は中学時代からのライバルで、本県に拠点を移した際の“恩人”でもある。岡本選手は「とりあえず『入賞しました』と報告したい」と笑顔を見せた。
岡本選手は、全国中学大会の回転を制覇するなど頭角を現し、富良野高3年時には角館高の向川選手と共に世界ジュニア選手権に出場した。東海大時代にはワールドカップ(W杯)にも参戦。前回の鹿角国体(2013年)では北海道の選手として成年女子Aを制している。
大学卒業後は福岡県の企業に所属し競技を続けたが、4年目を迎え選手生活に区切りをつけようと考えた。その思いを向川選手に伝えたことがきっかけとなり、本県スキー関係者から誘いを受けた。県のアスリート就職支援制度を活用し、18年度に本県へ移った。「もう少し頑張ってみようと思った。彼女のおかげでもありますね」
春から秋までは、仙北市田沢湖の鶴の湯温泉で配膳や清掃、フロント対応などに従事しながら、陸上でのトレーニングに励む。冬は本県チームなどの合宿に参加し、各地を転戦する。
この記事は「有料会員向け記事」です
(全文 1196 文字 / 残り 620 文字)
有料会員(新聞併読、電子版単独、ウェブコースM・L)への登録が必要です。ウェブコースS(無料)では全文表示できません。