全県短歌大会講師に大辻隆弘さん 5月15日、秋田市で開催

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大辻隆弘さん
大辻隆弘さん

 秋田魁新報社主催の第83回全県短歌大会が5月15日、秋田市山王中島町の県生涯学習センターで開かれる。講師は歌人で未来短歌会理事長の大辻隆弘さん(61)=三重県。大辻さんが講演と選評を行う。

 大会は会場で開催するほか、新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮し、出詠者が自宅のパソコンやスマートフォンで大会の様子を見ることができるよう、インターネットで中継する。開会時間を例年より30分繰り上げ午前10時とし、午後0時半閉会予定。表彰式は行わない。新型コロナウイルスの感染拡大の影響次第では、大会の開催方法を変更する可能性もある。

 大辻さんは1960年、三重県生まれ。大学院修了後の86年、未来短歌会に入会し、岡井隆さん(第54回全県短歌大会講師)に師事。三重県立高校の教壇に立ちながら作歌を続け、98年に歌集「抱擁韻」で現代歌人集会賞、2002年に歌集「デプス」で寺山修司短歌賞、18年に歌集「景徳鎮」で斎藤茂吉短歌文学賞を受賞した。

 その他の著書に「アララギの脊梁」(島木赤彦文学賞、日本歌人クラブ評論賞)、「近代短歌の範型」(佐藤佐太郎短歌賞)などがある。現在は、20年に死去した岡井さんの後を継ぎ、歌誌「未来」の編集発行人を務めている。

 大辻さんは今回の選歌に当たり、「短歌は生きている一瞬に感じたことを永遠に変える詩形です。言葉にしなければ失われてしまう出来事、歌にしなければ取り逃がしてしまう感情、それらのものに形を与えて永遠なるものに変えます。瞬間を永遠に化したような作品と出合えることを願っています」とメッセージを寄せた。

 全県短歌大会は、県内の歌人や短歌愛好者が流派を超えて集う本県短歌界最大規模の催し。1937年に第1回を開催し、戦時中の中断を除いて毎年開かれている。

講師近作
閉ざしたる瞼のうへにくちづけをしにくる感じ冬の陽射しは

雨傘をひらけば雨はひらかれてわれのめぐりを濡らしはじめつ

追憶は細部に及び火のなかに籐ほどけつつ燃えてゆく椅子



大会規定

 ▽日時=5月15日(日)午前10時から午後0時半まで(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年より開催時間を短縮します)
 ▽会場=秋田市山王中島町、県生涯学習センター3階講堂
 ▽講師=大辻隆弘さん(未来短歌会理事長)
 ▽募集作品=雑詠1首。未発表作品に限る。他紙・誌との二重投稿は禁止。作品は原稿用紙か便箋の中央に楷書ではっきり縦書きする。希望する場合は漢字に振り仮名を添える(ただし、大会歌集で全て希望通りに振り仮名が付くとは限りません)。歌の脇に郵便番号、住所、雅号、本名、年齢、電話番号を順に明記する。雅号、本名には振り仮名を添える。
 ▽会費=1800円(開催時間短縮により今回は赤飯を配布しないため、赤飯代は含みません)。現金書留か小為替(無記名)で歌稿に同封する。切手は不可。
 ▽応募締め切り=3月28日(月)必着
 ▽送り先=〒010―8601、秋田市山王臨海町1の1、秋田魁新報社文化部「全県短歌大会」係。問い合わせは文化部TEL018・888・1829
 ▽お断り=講師選歌、互選で一定の得点のあった作品は雅号(または本名)、市町村名と共に紙面に発表します。住所、電話番号などの個人情報は本大会運営以外の目的に使用しません。
 会費を同封しないもの、締め切り後に到着した分は受け付けません。歌稿の訂正には応じかねます。

主催 秋田魁新報社

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