北斗星(3月24日付)

 外出先の建物や店舗の入り口で手指を消毒し、帰宅すると手洗いやうがいをする。一昨年からの新型コロナウイルス流行で、感染防止のための習慣がすっかり身に付いたという方も多いのではないか

▼今後は別の習慣も必要になりそう。節電のことだ。福島県沖を震源とした最大震度6強の地震で一部火力発電所が運転停止。再開の見込みが立たなくなった上に、一昨日は冷え込みが重なった。電力需要は一気に高まり、東日本の広範囲で電力不足が予測された

▼経済産業省は、東京、東北電力の両管内に初の「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」を発令。暖房の設定温度を下げ、不要な照明の消灯や使わない機器の電源を落とすことを呼び掛けた

▼驚いたのは会員制交流サイト(SNS)の反響だ。「電気が止まると、医療機器を使用する患者の生命に関わりかねない」「新型コロナワクチンの保管にも影響が出る」。大規模停電の際に懸念される事態を過去の教訓を踏まえて指摘、節電への協力を呼び掛ける投稿が相次いだ

▼今回は停電は回避された。だが11年前の東日本大震災で東電福島第1原発事故が起きて以降、夏冬の電力の需給不安は常態化。一昨年から昨年にかけての冬も、火力発電所の燃料不足と寒波が重なって大規模停電が危ぶまれた

▼今後も発電所のトラブルや天候で需給バランスは崩れ得る。原油高で電気料金の値上がりが続きそうだ。エネルギー事情は予断を許さない。私たちにできることは、まず節電だろう。

お気に入りに登録
シェアする

秋田魁新報(紙の新聞)は購読中ですか

紙の新聞を購読中です

秋田魁新報を定期購読中なら、新聞併読コース(新聞購読料+月額330円)がお得です。

新聞は購読していません

購読してなくてもウェブコースに登録すると、記事を読むことができます。

秋田の最新ニュース