お座敷列車、「走るマタギの古民家」に 秋田内陸線

鮮やかな赤とクマのシルエットが特徴の秋田マタギ号の外装

 秋田内陸線のお座敷列車が、観光車両「秋田マタギ号」に生まれ変わった。「走るマタギの古民家」をコンセプトに、内外装を一新。貸し切り車両としての運行のほか、土曜(4、5月の第3を除く)の急行もりよしに使用されている。

 車両内には障子風の仕切りや、たんす風の音響機器の収納を設置した。「叉鬼(またぎ)」の文字を図案化したロゴマークをあしらったのれんも掛かっている。

 天井には樹氷やクマ、樹木、魚を描き、マタギが暮らす森や川の春夏秋冬それぞれを生き生きと表現している。

マタギの古民家をコンセプトとした秋田マタギ号の車内

 これまで掘りごたつ式の畳敷きだった座席は全面改装。低い背もたれ付きの4人用ボックスシート11カ所とロングシート2カ所を設け、つり革も付けた。

 外装は鮮やかな赤と、クマのシルエットを入れた重厚感のある黒の2色。自然の豊かさと厳しさの二つの側面を表現した。

 内外装のデザインは、内陸線の観光列車「秋田縄文号」も手がけた男鹿市のデザイナー越後谷洋徳さんが担当。天井の絵は横手市の画家永沢碧衣さんが描いた。

 この車両は1988年に製造され、2003年にお座敷列車に改修された。18年に「秋田内陸線夢列車プロジェクト」で改修されたのに続くリニューアル。団体利用のほか、内陸線の企画列車などに活用されている。

座席は掘りごたつ式の畳敷きからボックスシートに改装された

 改修費用は5千万円。半額の2500万円に観光庁の既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業の補助金を充て、残りを県と沿線の北秋田、仙北両市が負担した。

 3月29日に行われた試乗会では、秋田内陸線を運行する秋田内陸縦貫鉄道の吉田裕幸社長が「沿線の魅力を伝えるシンボルとして、全国や海外に発信していきたい」とあいさつした。

 問い合わせは秋田内陸縦貫鉄道TEL0186・82・3231

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