小坂ワイン、14種類試飲OK 七滝ワイナリーの隣に直売所

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セラードア七滝の店内でグラスを手にする細越町長(右)と森社長(左)
セラードア七滝の店内でグラスを手にする細越町長(右)と森社長(左)

 秋田県小坂町の第三セクター・小坂まちづくり会社が運営するワイン醸造所「小坂七滝ワイナリー」の隣に、試飲直売所「セラードア七滝」が29日にオープンする。原料生産から醸造まで全てを地元で手がける「小坂ワイン」が常時14種類並び、試飲した上で好みのワインを購入できる。

 セラードアは、コンテナハウスの内部約11平方メートルをカウンターバーのように改装した施設。まちづくり会社が町の補助を受け、約500万円で整備した。

 専門スタッフが常駐し、町内の鴇(ときと)地区で栽培されるヤマブドウ系品種の特徴などを聞いた上で試飲することができる。曜日によっては、2017年10月のワイナリー開業から携わる熟練のワインガイドや醸造者が案内する。

 従来はワイナリーの事務室で見学客にワイン6種類を販売していた。しかし、国内各地のワイナリーでは、ワインファンが施設見学と試飲を楽しみ、吟味してワインを購入する形態が増えているため、見学客の満足度を高めて、ワイン販売増につなげようと整備を決めた。

 27日には現地でセレモニーが行われ、小坂町の細越満町長が「ワイナリーの顔として、多くの客に親しんでもらえることを期待する」とあいさつ。まちづくり会社の森浩美社長は「落ち着いた空間でワインの色と風味を堪能し、好みの1本を探してほしい」と述べた。

 まちづくり会社などによると、新型コロナウイルス禍でワイナリーを訪れる観光客は減ったが、近隣地域の飲食店と連携したイベント開催や通販事業の拡大で、21年度のワイン販売は過去最多の2万本に達した。町は「ワインツーリズムを推進して地域経済活性化につなげたい」とし、ワイナリーの増産体制整備の支援にも取り組む考えを示している。

 セラードアの営業時間は午前10時~午後3時半。火曜定休。貸し切り利用などで臨時休業日がある。醸造シーズンの9月~3月は不定休。問い合わせは小坂七滝ワイナリーTEL0186・22・3130

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