全県短歌大会、3年ぶり会場で講演 大辻さん、茂吉の作歌解説

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大辻さんの講演や講評が行われた第83回全県短歌大会
大辻さんの講演や講評が行われた第83回全県短歌大会

 第83回全県短歌大会(秋田魁新報社主催)が15日、秋田市の県生涯学習センターで開かれた。歌人で未来短歌会理事長の大辻隆弘さん(61)=三重県=が「斎藤茂吉、作歌の秘密」と題して講演。歌人斎藤茂吉(1882~1953年)の短歌と手帳に残されたメモなどを比較し、写生を重んじた茂吉の作歌を解説した。

 大辻さんは、「見たままの情景を、実感を大切にして詠むのが写生」とした上で、茂吉が1951(昭和26)年の歌集に収録した一首「杉のあぶら垂(た)りて紅(あか)きをかなしみしみちのく山(やま)をわれはくだりぬ」を紹介。31年に故郷の山形県を訪れた時の記憶を、当時の手帳から呼び起こして作られた歌であると明かし、「メモと記憶を基に、言語能力を尽くしてその場にいるような実感を“ねつ造”するのが茂吉の作歌の秘密だった」と話した。

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