炭素で「メビウスの輪」 名古屋大チーム、世界初合成

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メビウスの輪(中央)と「メビウスカーボンナノベルト」のイメージ(名古屋大学伊丹健一郎教授提供)
メビウスの輪(中央)と「メビウスカーボンナノベルト」のイメージ(名古屋大学伊丹健一郎教授提供)

 帯にひねりが加わり環状になった「メビウスの輪」の形の炭素でできた分子を世界で初めて合成したと、名古屋大トランスフォーマティブ生命分子研究所の伊丹健一郎教授(合成化学)らのチームが19日付の英科学誌に発表した。「メビウスカーボンナノベルト」と命名。これまでの炭素物質にはない新たな性質を持つ可能性があるという。

 チームは2017年に、ひねりのない「カーボンナノベルト」の合成を発表し、さらに複雑な分子の合成を目指していた。ひねりを入れるには、カーボンナノベルトより帯を長くしなければならず、スーパーコンピューターで必要な長さを計算した。