ザ・キャットウォーク40周年(中)着々と実績重ねる 「神様」が遊びに来た

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 「繁華街から遠くてね。お客さんはあまり来てくれなかった」。1982年5月10日、秋田市東通に念願のジャズライブハウス「キャットウォーク」を開いたオーナー太田徹さん(70)は、開店当初をこう振り返る。

 ただ、不安はそれほどなかった。ジャズの生演奏を楽しみながら食事ができる店は、県内では珍しかったからだ。「お客さんもそのうち魅力に気付いてくれるだろう」。楽天的な性格だったこともあり、店の経営を気にかけるより、ジャズ仲間との演奏を楽しむ日々を送っていた。

移転前のキャットウォーク(秋田市東通)を訪れたジャズピアニストのハービー・ハンコック(中央)。太田さん(右端)は「神様が来たようなものだった」と振り返る=1983年

 転機が訪れたのは83年5月。ジャズピアニストのハービー・ハンコック率いる人気バンド「V.S.O.P」が県民会館で公演することになった。「ジャズをやる人間からしたら神様が来るようなもの」。市内の同業者とファンクラブを結成し、公演のPRに奔走した。

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連載企画:ジャズの架け橋 ザ・キャットウォーク40周年

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