能代中心部「老老共助」に危機感 自治会の枠超え連携模索

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自治会の枠を超えて連携を確認した能代第一自主防災協議会の避難訓練=昨年9月

連載「津波リスクと高齢化」②

 「『共助』と言っても高齢者が高齢者を助けないといけない『老老共助』。腰が曲がった者同士で、どこまでできるのか…」。能代市中心部の10自治会で組織する「能代第一自主防災協議会」の庄司政史代表(73)が、強い危機感を口にする。

 高齢化が年々進む地域をもし津波が襲ったら、どうなってしまうのか。自宅で寝たきりの人、自力で歩くのが難しい人を救い出すことができるのか。心配の種は尽きない。

 市役所や商店街、住宅密集地がある能代市の中心部は、県の津波浸水想定で米代川を遡上(そじょう)した津波が流れ込み、広い範囲が浸水するとされている。庄司さんが暮らす大町地区は米代川のすぐ南側に位置。沿岸から約2キロ離れているものの、浸水の深さは5メートル以上に達する可能性がある。

 2020年国勢調査によると、大町地区の高齢化率は59・2%。周辺の万町、日吉町、大手町なども軒並み50%を超えており、一帯で高齢化が顕著だ。

 実家を出て広い土地が確保できる郊外に家を建てる若い世代が増え、中心部の「ドーナツ化」が進んだと、庄司さんはみている。