災害弱者に特段の配慮必要 「具体的なシミュレーションを」

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連載「津波リスクと高齢化」④


松冨英夫氏(秋田大名誉教授)に聞く
 地域社会が高齢化し、自助や共助に不安を抱える住民が増える中、最大クラスの津波にどう備えるべきか。2016年公表の県津波浸水想定の調査委員会委員長を務めた松冨英夫・秋田大名誉教授(68)=水工学=に聞いた。

 ―高齢化が進む社会の津波防災について、考えるべきポイントは。

まつとみ・ひでお 53年山口県下関市生まれ。国内外で津波、河川災害の調査研究に携わる。中央大研究開発機構客員教授、男鹿市防災アドバイザー。津波や高潮に対する防災・減災に顕著な功績を挙げた国内外の個人や団体に贈られる「濱口梧陵国際賞」を21年に受賞した。

 「利便性とリスクは裏表の関係にある。海の近くは漁をなりわいとすることができるし、川沿いの平たんな土地は暮らしやすい。きつい言い方になるかもしれないが、私たちの暮らす地域や集落は、利便性を求めて危険地域に成り立ってきたという点を自覚する必要がある」

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