北斗星(6月17日付)

 「県民投票」がなければ生まれていなかっただろう。秋田杉を図案化し、くりっとした目が特徴のスギッチ。2007年の秋田わか杉国体に向け04年に誕生、国体後も県のマスコットとして親しまれた。だが国体準備委員会の専門家らが選んだのはスギッチではなかった

▼候補作は6点。準備委がインターネットなどで県民投票を実施したところ、スギッチが投票総数(2519票)の32%を集めて1位になった。専門家が選んだ作品は5位どまり。最終決定の会議では「県民参加を目指す国体なのだから県民投票を尊重すべきだ」との声が上がり、スギッチの“逆転採用”が決まった

▼今秋、再び県民投票が行われる。地域の風景や観光資源などをモチーフにした自動車の図柄入りナンバーのデザインを選ぶ。県は秋田の魅力アピールを狙って、来年10月の導入を目指している

▼図柄の案を作るためのアンケートが15日に締め切られた。秋田犬、竿燈、鳥海山、ナマハゲなどから選ばれたテーマで3点の案を作成する。3千人超から回答があったという

▼山形ナンバーはサクランボ、仙台ナンバーは七夕飾りなど地域色豊かな図柄が他県では既に使われている。全国に発信できる秋田ならではの図柄を選びたい。識者らによる審査会が最終決定するが、投票結果を尊重する意向だ

▼スギッチが17年の引退まで愛され続けたのは、県民が自ら選んだからなのかもしれない。多くの人に親しまれる図柄を投票で押し上げたい。

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