北斗星(6月26日付)

 就職活動を「就活」と言うようになったのは就職氷河期の2000年ごろとされる。「婚活」「終活」なども登場。文化庁がおととし行った世論調査では「○活」の表現に関し、9割が「他人が使うのは気にならない」と回答。今後も増えそうだ

▼買い物などでポイントをためる活動は「ポイ活」。テレビ番組で特集され、賢いため方の指南書がある。1千万円相当を稼いだ猛者もいるといい、注目されるのもうなずける

▼政府は節電に協力した家庭にポイントを付与する制度をつくる。物価高対策と電力需給逼迫(ひっぱく)回避の「一石二鳥」を狙う。開始時期や制度の詳細は固まっていないが、電力各社にポイント付与サービス実施を要請、国がポイントを上乗せする方向だ。参加世帯に一律2千円分のポイントを与える

▼だが、節電しなくても一律2千円というのはばらまきだ。インターネットを介したサービスだとすれば取り残される人も出そうだ。首相の制度創設表明は参院選公示の前日。「一石三鳥」のもくろみか

▼脱炭素の流れで火力発電所の休廃止が相次ぎ、供給量が低下。ウクライナ危機でエネルギー情勢は混迷する。このため今夏は7年ぶりに全国規模の節電が要請されている

▼電力の需給バランスが崩れた末の大規模停電は誰も望まない。ポイントの有無にかかわらず、節電の必要性は多くの人が感じているはず。エアコンの28度設定、冷蔵庫内の整頓、小まめな消灯―。無理をせず節電活動に取り組みたい。

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