秋田を青森に次ぐニンニク産地に 県北中心に生産面積拡大
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秋田県でのニンニク生産が、北秋田市や大館市など県北を中心に盛んになっている。4年前に設立された「県にんにく生産者協議会」の会員数は増加を続け、生産者間で連携。栽培面積、生産量も増えており、「あきたしらかみにんにく」のブランドを確立し、青森県に次ぐ産地化を目指している。
ニンニクは、秋に種を植え付け、夏に収穫する。北秋田市綴子の農事組合法人ぬかさわ(出川信久代表理事)では、6月中旬から収穫作業が本格化。23日は従業員ら7人が、かつて田んぼだった畑約2ヘクタールで作業に汗を流した。特有の匂いが畑一面に立ちこめる中、専用の収穫機で掘り起こされたニンニクは、茎から切り離され、次々とかごの中に入れられた。
ぬかさわのニンニク栽培は2016年に始まった。当初10アールに満たなかった面積は年々拡大し、今では5ヘクタール。今年の収穫分は、1カ月ほど乾燥させた後、卸売業者や市内の飲食業者に出荷される予定だ。出川代表理事(60)は「田植えや稲刈りと期間が重ならず作業できるのがいいところ。コメに並ぶ収入の柱にしたい」と意気込む。
県内でニンニク生産が注目されたのは11年。北秋田市の農業法人「しらかみファーマーズ」が栽培に乗り出してからだ。同社は、市内の建設業者3社が多角的な経営で地域活性化につなげようと設立。一大産地の青森に気候が似ており、大規模生産者が県内に不在で、卸販売会社が鹿角市にあることからニンニクに着目した。
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