秋田ドクターヘリ運航10年(上)助かった命 現場で処置、素早く搬送

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 「空飛ぶ救命救急室」と呼ばれる秋田県ドクターヘリが2012年に運航を始めて、今年で10年となった。配備されている秋田赤十字病院(秋田市上北手)の医師や看護師が乗り込み、救急現場に迅速に駆け付ける。5月までの出動実績は2888件。広い県土の中で秋田市に高度な救急医療機能が集中する本県で、大きな役割を果たしている。これまでの活動を振り返るとともに課題を探る。

 ◇  ◇

 14年春のある朝、男鹿市の50代の男性は目が覚めると胸の痛みを感じた。徐々に気分が悪くなり、何度か吐いたが良くならない。以前も痛みを感じたことがあり「すぐ治まるだろう」と思ったが、どんどんひどくなった。

秋田赤十字病院に配備されている県ドクターヘリ。時速200キロで飛び、県内全域を片道30分以内でカバーする

 我慢できないほど苦しくなり、家族が119番。男性は意識が薄れる中、食道から胃にかけて焼けた火箸でかき回されているような痛みに襲われた。駆け付けた救急隊員は心筋梗塞の症状だと気付き、ドクターヘリの出動を要請。14分後にヘリが到着した。

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