二ツ井出身のフェンシング伊藤心 「まだまだ伸びしろある」
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フェンシング男子エペのベテラン、伊藤心(32)=佐賀県スポーツ協会、二ツ井高―中央大出=が、憧れの五輪出場に執念を燃やす。5月のワールドカップ(W杯)ジョージア大会で8年ぶりに銅メダルを獲得し、健在ぶりを示した。「積み上げてきた経験が生きている」と手応えを口にし、2024年パリ五輪に視線を向ける。

相手の攻めをかわしてからの返し技を得意としているが、自分から動いて相手に攻めさせる駆け引きを学び、調子が上向いている。今春、日本代表のウクライナ人コーチの友人が、ロシアのウクライナ侵攻による戦禍を逃れて来日。3週間ほど指導を受け、「仕掛ける技の速さを磨くべき」との助言を意識している。世界ランキング300位台で臨んだW杯ジョージア大会の準々決勝で、15位のフランス選手撃破へつながった。
東京五輪逃しどん底味わう
「かなりしんどかった」。競技人生の最大のターゲットにしてきた昨夏の東京五輪の代表から漏れ、どん底を味わった。苦労を共にした代表選手の試合もまともに観戦できなかったという。一度は心が折れかけたが、3月まで所属していた自衛隊の上司から「パリ五輪まで頑張ろう」と励まされ、ピストに戻った。
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