秋田ドクターヘリ運航10年(下)課題 地域医療の機能維持を

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 2007年に成立したドクターヘリ特措法はヘリ配備の目的を「良質かつ適切な救急医療を効率的に提供する体制の確保」とうたう。国と秋田県は特措法に基づき、県ドクターヘリ基地病院の秋田赤十字病院(秋田市上北手)に対し、ヘリ運航会社への委託費や搭乗する医師、看護師の人件費などとして年間約2億6千万円を助成している。

 県医務薬事課は「県ドクターヘリは、県内救命救急への貢献度が大きい。高齢者の多い本県で、緊急性の高い救急事案に対応し、短時間で搬送する役割は重要だ」とその意義を強調する。

運航当初からドクターヘリの任務を統括してきた藤田医師。「地域で果たす役割は今後さらに重要になる」と語る

 ヘリの運航状況からは、本県の救急医療の課題が浮かび上がる。20年度の各消防本部からの出動要請理由(複数回答)は、「現場への早期の医師投入」(126件)、「患者の状態が重篤」(101件)に続いて、専門医の偏在を反映して「搬送距離が長い」(100件)が3位となった。

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