時代を語る・工藤雄一(16)日米共同でサケ研究
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結婚して1カ月もたたない昭和44(1969)年10月、夜の10時を回った頃に「どん、どん、どん」と誰かが玄関をたたきます。ドアを開けると、聖霊短大の中野智夫教授でした。
今度、東京大学理学部の上田一夫助教授が岩手の大槌町で始めるサケの「母川(ぼせん)回帰」の研究に参加しないかという話でした。サケが生まれた川に里帰りするのは川の水のにおいを覚えているためだという仮説がありました。川の水にサケの脳がどう反応するのかを検証する研究で、日米の研究者が共同で参加するといいます。
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