角館高、伝統の秋田駒ケ岳登山 7年ぶりに実施

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 秋田県仙北市の角館高校の1年生約200人が5日、秋田駒ケ岳登山を行った。息を弾ませながら男女岳(1637メートル)の山頂に登り、周囲の豊かな自然を満喫した。角館高が秋田駒ケ岳登山を実施するのは7年ぶり。統合前の旧角館高、角館南高時代から毎年行ってきた伝統行事だが、8合目までの交通手段の確保の難しさなどから、統合後の2015年8月を最後に行われていなかった。

 秋田駒ケ岳に咲くコマクサは校歌「駒草」に歌われ、校是「駒草精神」にもなっている。昨年赴任した角館高山岳部OBで、かつて部顧問を務めたこともある佐藤彰久校長が「厳しい環境の中で咲くコマクサを見て、清く、賢く、強くの駒草精神を体現する人間になってほしい」と登山の復活を提案。昨年は新型コロナウイルスの影響で実現できなかったが、今年は7年ぶりに実現した。

阿弥陀池周辺の木道を歩く生徒たち

阿弥陀池で昼食を取る生徒たち

阿弥陀池で記念撮影する生徒たち


 生徒は8合目を出発し、焼森、横岳を通り、男女岳に登った後、阿弥陀池で昼食を取った。道中にはコマクサのほか、コバイケイソウ、ミヤマダイコンソウ、チングルマなど多彩な植物が花を咲かせており、時折足を止めて美しい風景を眺めていた。

登山道の脇に咲いたコマクサ


 新道コースを下山する頃には、生徒たちの顔に疲労感と充実感がにじんでいた。

 斉藤遥輝さんは初めて秋田駒ケ岳に登ったといい、「普段、部活で体を動かしているがきつかった。植物がとてもきれいでいい体験になった。地元の山に愛着が湧いた」と笑顔。小笠原陽菜さんは「初めて見る植物がきれいだった。高い所からの景色は写真で見るよりも壮大で美しかった。自然を大切にしていきたい」と話した。

 佐藤校長は「自然の中での集団活動を通して、変化する環境に対応する力が備わってくれたらいい」と語った。

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