歴史遺構「十六沢城址」に光を 大仙市豊岡地区住民が活動
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秋田県大仙市豊岡地区の住民たちが、地元の歴史的な遺構「十六沢城址(じゅうろくさわじょうし)」に光を当てる取り組みを進めている。見学ツアーや交流会を行い価値を伝えるとともに、内外の人との関わりを増やすことで、人口減少が進む中でも自分たちが生き生きと暮らせる地域を目指している。
十六沢城は山の地形を利用して築かれた中世の山城。市によると、敵から身を隠すのに使った「空堀」や、兵や馬が待機する「帯郭(おびくるわ)」という平らな空間などの地形が残る貴重な遺跡だという。

「中仙町史 通史編」によると、十六沢城は10世紀ごろに周辺を治めていた「宮藤六兵衛」によって築かれ、1057年に一度戦火で焼失。再建後の1212年、白岩城(現在の仙北市角館町白岩)の白岩氏に攻められ落城し、その後は白岩城の支城の役割を果たした。天正年間(1573~92年)に白岩城が角館城の戸沢氏に攻められて落城したのに伴い、廃城になったと伝わる。
現在は緑地公園として大仙市が管理。地元中学生が林業体験や植樹をする学習の場などとして活用されているが、地域外には存在があまり知られていないという。
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