北斗星(7月26日付)

 男鹿市の脇本第一、美里(同市潟西地区)の両小学校の選手でつくるチームは「脇一潟西」。横手市の旭、栄(さかえ)両小選手らのチームは「旭栄(きょくえい)」―。第42回全日本学童軟式野球県大会の決勝で、全県一を懸けて激突したのはいずれも複数校の児童から成る合同チームだった

▼どちらも学校ごとの単独チームがメンバー不足で存続できなくなり、統合した経緯がある。20人の選手登録が可能だが、脇一潟西は今大会最少の12人、旭栄は16人だった。試合は脇一潟西の打線が奮起し、6―4の逆転勝ちで初の頂点に立った。少ない選手で優勝、準優勝に輝いた両チームの健闘を心からたたえたい

▼県内の学童野球では近年、少子化の影響で合同チームが目立つ。大会出場に必要なのは10人。合同でもぎりぎりの人数でやりくりする例もある

▼脇一潟西の結成は2020年秋。昨秋以降、新たに2人が加わった先月までは10人だった。練習は両小グラウンドを交互に使うため、子どもたちは保護者の車で行ったり来たり。少人数なので病気やけがへの不安は常につきまとう

▼恵まれた練習環境とは言えないが、加藤昭太監督(44)は「苦労よりも野球ができる喜びの方が大きい」と、子どもたちの思いを語る。少人数でも負けたくないとの気持ちがチームにはあるという

▼脇一潟西は来月の全国大会、旭栄は今月末の東北大会に臨む。合同でも少人数でもやればきっとできる。両チームの奮闘は、そんな勇気を与えてくれることだろう。

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