【東京舞台さんぽ】「聖☆おにいさん」 ブッダとイエス、休息の地

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鬼の顔を模した滑り台がある錦第二公園=東京都立川市
鬼の顔を模した滑り台がある錦第二公園=東京都立川市

 中村光さんの人気漫画をアニメ化した映画「聖(セイント)☆おにいさん」(2013年)。「目覚めた人」ブッダと「神の子」イエスの聖なるコンビが、なぜか東京・立川でバカンスを過ごす姿を描いたコメディーだ。作中には、実在の商店や公園をモデルにしたスポットが登場する。(共同通信=高田麻美)

 世紀末を無事に越え、休暇を取った2人。JR立川駅近くのアパートを借り、気ままな共同生活を始める。

 2人が外出時にたびたび通りかかる駅北口の歩行者デッキを歩いた。頭上に架かるアーチや、周囲の商業施設から、アニメの情景を思い起こす。アーチは元々、作中と同じ水色で、塗り直されて現在の赤色になった。

 北口から5分ほど歩くと、レトロな雰囲気が漂う「シネマ通り商店会」の入り口が見えてきた。ブッダとイエスが連れ立って買い物をした「ハッスル商店街」のモデルとして知られる場所だ。

 2人が「あんどーなつ」を買った店は、通りの中ほどにある和菓子店「井筒屋」を参考に描かれたという。14年に火災に遭い、店構えは変わってしまったが「幸せの味」という売り文句が躍る手書きの貼り紙は健在だ。「もちろん味も変わりませんよ」と、店主の中里吉雄さん(88)。

 作中でブッダ愛用の調味料になった「もとだれ」も実在する品。販売を手がける「石坂商店」の店先には、今もアニメののぼりが立つ。店舗脇の自販機に並ぶ「もとだれ」を見たイエスが「斬新なラインナップだ」と驚くシーンにちなみ、あえて自販機で購入するファンもいるという。

 エンディングに登場する巨大な鬼の顔を模した滑り台があるのは、駅南側の錦第二公園。通称「オニ公園」と呼ばれ、ドラマ「凪のお暇」などのロケ地にもなっている。

 【メモ】「シネマ通り商店会」は、近くに市内初の映画館があったことからその名が付いた。跡地には記念のプレートが設置されている。

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