県北大雨、引き続き厳重な警戒必要 断続的に雨強まる見通し

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氾濫した三種川=10日午後5時ごろ、三種町下岩川(小型無人機で撮影)
氾濫した三種川=10日午後5時ごろ、三種町下岩川(小型無人機で撮影)

 秋田県北部で9日から降り続いた雨は10日になって激しさを増し、河川の氾濫や建物の浸水など多くの被害をもたらした。11日以降も断続的に雨が強まる見通しで、土砂災害などに引き続き厳重な警戒が必要となっている。

 三種町では三種川の氾濫を受け、午後3時に災害対策本部を設置。下岩川など流域5地区の922世帯1989人に、県内で初めて「緊急安全確保」を発令した。災害が既に発生しているか、切迫した状況で出され、命の危険が迫って直ちに安全を確保する必要がある場合に発令される。

 町内では多数の建物が浸水しているが詳細は不明。町は11日に現地調査を行う。

 下岩川地区では午後3時半ごろ、消防署員がボートを使って複数の住民を救助。自宅周辺が冠水し救助された近藤優子さん(56)は「あっという間に家の中に水が入ってきて、逃げようと思った時には遅かった。まさか自分が救助されることになるなんて」と話した。

 町内では道路の冠水も相次ぎ、各地で通行止めが続いた。午後3時半ごろ、下岩川地区に住む親戚の様子を見に来た能代市の佐々木浩一さん(65)は「想像以上に浸水が早く、親戚の家までたどり着けなかった。無事に避難してくれていればいいが」と不安そうに話した。

 午後4時半ごろ、水が引き始めると、住民たちが協力して、住宅や車庫に入り込んだ泥水をブラシでかき出したり、ホースで床を洗い流したりする様子が見られた。

 北秋田市李岱では午前11時半ごろ、羽根山沢川が氾濫し、羽立集落に通じる唯一の道路が通行止めとなって約4時間半にわたり孤立状態となった。県総合防災課によると午後3時現在、男鹿市と八峰町で各1棟の床下浸水を確認。能代市など3市2町の1万世帯超、約2万2千人に避難指示が出された。

 秋田道の琴丘森岳インターチェンジ(IC)―能代南IC間が午前11時過ぎから8時間余り全面通行止めとなったほか、北秋田市の国道7号などが一時通行止めに。3日の大雨で被害が出た大館市沼館地区では、市道の一部が一時片側交互通行となった。

 五城目署によると、午後0時半ごろ、大潟村字大潟で幅4・3メートル、深さ2・4メートルにわたって村道が陥没。走行していた大型トラックが転落した。運転していた60代男性にけがはなかった。

 県などは10日に小坂、三種、男鹿などの5市5町1村に土砂災害警戒情報を発表。土砂災害の危険度が高まっているとして、崖の近くなど警戒区域に住む人に、速やかな避難を呼びかけている。


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