浅草に金継ぎ教室オープン 旅行客視野に設備も充実

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金継ぎで修復した器を手にする俣野由季さん=東京都台東区
金継ぎで修復した器を手にする俣野由季さん=東京都台東区

 器の割れや欠け、ひびを漆で修理し、表面を金や銀で装飾する日本の伝統技術「金継ぎ」。その技法を学ぶ教室「つぐつぐ 浅草店」が東京都台東区にオープンした。

 運営会社「つぐつぐ」社長の俣野由季さん(38)は、新型コロナウイルス感染拡大で、丁寧に暮らして在宅時間を充実させようとする人々が増えていることに着目した。そのニーズに応えられる金継ぎの魅力を世界中に伝えたいと、修理道具をそろえた「つぐキット」を開発。2020年に発売すると大ヒットした。

 「やり方が正しいのか知りたい」「先生に見てもらいたい」という購入者の声を受けて21年、東京・恵比寿に1号店を開設。旅行客ら、より多くの人々に広めたいと、6月に2号店を浅草にオープンした。

 浅草店は、「漆風呂」と呼ばれる、漆が固まるのに適切な温度や湿度を保つ大きな棚を設置するなど、設備を整えた。受講生は、週10コマの講座から、都合に合わせて毎回異なるコマを選べる。

 講座を訪ねると、ジャズが流れる教室で、受講生が持ち寄ったボウルやカップの修復に取り組んでいた。割れ目には「麦漆」を薄く塗り腕に力を込めて接着。欠けた部分には麦漆や木粉を混ぜた「刻苧(こくそ)」を埋めて、やすりで研ぐ。この日は、東京芸術大で漆芸を専攻した講師の指導の下、各自が作業に励んでいた。

 思い入れがあるカップを持参した台東区のウェブデザイナー黒田大地さん(43)は「没頭する、いい時間を過ごせました。カップに違った味わいが生まれるのが楽しみです」と話した。

 予約制。1講座(90分)6600円。別途、入会金やキット購入が必要。問い合わせは浅草店、電話03(5246)3476。

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