「メタバース万博」で秋田移住アピール 秋田市の業者が開発

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ゼロニウムが開発する秋田移住促進メタバース万博のイメージ(同社提供)
ゼロニウムが開発する秋田移住促進メタバース万博のイメージ(同社提供)

 CG映像制作などを手がけるゼロニウム(秋田市山王)は、本県への移住・定住促進をテーマにしたインターネット上の仮想空間「メタバース」の開発を進めている。話題性のあるメタバースを活用し、本県の魅力を県外の若い世代へ効果的にアピールする狙い。今月、県のDX(デジタルトランスフォーメーション)加速化プロジェクト形成事業の実証プロジェクトとして採択された。事業費は497万6千円。来年3月ごろの一般公開を目指す。

 名称は「秋田移住促進メタバース万博」。本県を模したフィールドを秋田中央、本荘由利、能代山本、北秋鹿角、仙北平鹿、湯沢雄勝の六つのエリアに分け、各地の名所や祭りをモチーフにしたパビリオン(展示館)を設置。各パビリオンでは地域の仕事や子育て、暮らしなどに関する情報を音声や動画で紹介する。

 メタバース上でユーザーの分身として動く「アバター」は、ナマハゲや秋田犬などをモチーフにデザイン。県のPRキャラクター「んだッチ」も登場する。ユーザー同士の会話も可能で、ログインしている県の担当者や先輩移住者が、利用者の相談にリアルタイムで応じるサービスも予定している。定期的にイベントを開いたり、佐竹敬久知事をキャラクターとして登場させたりと、利用者を楽しませる仕掛けを用意する計画だ。

県のDX加速化プロジェクト形成事業、3件採択


 県のDX加速化プロジェクト形成事業は、産業振興や地域課題の解決に向けたDXの優れた活用事例創出を目的に、2021年度に創設された。採択した事業に2年間で最大500万円を助成する。

 本年度は県内外から8件の提案があり、プレゼンテーション審査などの結果、ゼロニウムを含む3件を実証プロジェクトとして採択した。

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