【東京ウオッチ】「ポスト・ブラック」のアーティスト、ラシード・ジョンソンさんが自らの多様性を表現 いまのTokyoをつかむイベント情報(3日~11日)

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多様性を表現するアフリカ系米国人の作家ラシード・ジョンソンさんの作品「Plateaus」(提供写真、2014年、579.1×457.2×457.2cm)の展示風景=2022年、東京・渋谷のエスパス・ルイ・ヴィトン東京(提供写真、COURTESY OF FONDATION LOUIS VUITTON(C)RASHID JOHNSON PHOTOCREDITS:(C)KEIZO KIOKU/LOUIS
多様性を表現するアフリカ系米国人の作家ラシード・ジョンソンさんの作品「Plateaus」(提供写真、2014年、579.1×457.2×457.2cm)の展示風景=2022年、東京・渋谷のエスパス・ルイ・ヴィトン東京(提供写真、COURTESY OF FONDATION LOUIS VUITTON(C)RASHID JOHNSON PHOTOCREDITS:(C)KEIZO KIOKU/LOUIS

 ◎今週の一推しイベント

 【3日(土)】

 ▽「ラシード・ジョンソンによるエキシビション『Plateaus』」(~9月25日、渋谷区・エスパス ルイ・ヴィトン東京)

 アフリカ系米国人アーティスト、ラシード・ジョンソンさんが制作した「Plateaus」(2014年)を日本で初めて紹介する展覧会。ジョンソンさんは、01年に発表した初の写真作品シリーズが「ポスト・ブラック」と呼ばれるポスト公民権運動世代の一翼を担うとして米国で高く評価された。彫刻、絵画、映画、パフォーマンス、インスタレーションなど多彩な分野で活躍している。「Plateaus」は、植物、陶器、書籍のほか、作者が幼少期から親しんだラジオなどで構成された作品。

 「狙いは、すべての素材が『異種混交』して、私を著者とする新たな言語へとなること」と語るジョンソンさん。文化、個人、人種的なアイデンティティーを単なるアフリカ系アーティストとしてひとくくりにされることに疑問を投げかけた作品は、彼の考える世界の複雑な多様性を反映している。



 ○そのほかのお薦めイベント

 ▽「キム・ジュンス キュレーターズキューブ 2022 7th」(~18日、港区・キュレーターズキューブ)

 ロエベ(LOEWE)財団による「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2022」のファイナリストに選出された韓国人アーティスト、キム・ジュンスさんの日本初個展。革の厚みや微妙な色調の違いを重ねあわせた器を手がけており、「やがては自然に返る」という考えに基づいた作品は国際的に評価されている。

 革を日光でなめし、表面をこすって丁寧に磨き、それらを裁断してつなぐという作業を繰り返すことで生まれる器の数々は、木の年輪や再生性を想起させる。ジュンスさんは自身の創作について「最小限の道具と直感的な感覚で完成される作品は唯一無二」と述べた。

 ▽「Martin Whatson Solo Exhibition“OKAERI”」(~9月4日、渋谷パルコ)

 ノルウェー出身のストリートアーティスト、マーティン・ワトソンさんの展覧会。日本では13年に東京で開催して以来で、初の大規模個展になる。彼の代表的な作風である、モノクロの転写(ステンシル)とカラフルで独特な落書き(タギング)を施した、描き下ろしの1点もののキャンバス作品約20点を展示する。

 ワトソンさんは「静かなノルウェーとは全く違う、にぎやかな東京の街や人からも作品のインスピレーションを受けている。アーティストとして、日本の多くの地方にも大きな魅力を感じているんだ」と会場で話した。会場ではサイン入りポスターも販売され、本人によるライブペインティングや渋谷パルコ近辺で拡張現実(AR)演出なども展開する。

 ▽「企画展示『クマのプーさん』展」(~10月2日、立川市・PLAY!MUSEUM、事前予約制)

 1926年にイギリス人作家のA・A・ミルンが生みだした子ども向けの物語「クマのプーさん」に関連した展覧会。E・H・シェパードが、50~60年代に本のために描いた貴重な原画約100点とミルンの文章とで、クマのプーさんの物語世界をじっくりとたどってゆく。施設の名物でもある楕円形の展示室が、物語の舞台である「百町森(100エーカーの森)」となり、草木や風、水を想起させる特別な空間になる。 

 シェパードが描いた原画とミルンの言葉との調和をより楽しめるように、建築家の斎藤名穂さんとアートディレクターの田部井美奈さんが、インテリアやグラフィックをデザイン。ミュージシャンの坂本美雨さんの朗読を通してミルンの詩を聞きながら、主人公のクリストファー・ロビンが、大好きなプーさんや仲間たちと過ごした「夢のような時間」を体験できる。

 【4日(日)】

 ▽「THE ROSE GALLERY ディオール プレステージ ザ ローズ ギャラリー」(~11日、渋谷区・jing、事前予約制)

 バラを成分にした化粧品の発売を記念して、クリスチャン・ディオールとそのブランドの世界観を原宿で体験できる無料のイベント。花々を愛したディオールは、自然への敬意と植物への理解により、自然との調和を常に思い描いていた。会場には、フランス北西部ノルマンディー地方にあるディオール生家や、生家近くの崖に咲く野生のバラ、バラが栽培されるローズガーデンを再現。

 会場にはディオール同様に世界的ファッションデザイナーだった故森英恵さんの孫で、タレントの森泉さんも訪れた。バラの花にインスパイアされたスペシャルドリンクが用意され、ディオールの製品を試したり購入できたりするポップアップストアも併設される。

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