北斗星(9月21日付)

 ヒマワリの花は太陽の光を遮る障害物がなければ、東を向いて咲く特性がある。それを端的に示す写真が10日付の本紙県北版に掲載された。北秋田市米内沢のヒマワリ畑が見頃を迎えたことを伝えるパノラマ写真。秋の青空の下、一面に咲く黄色の大輪約2万本がそろって東を向いている光景は壮観だった

▼ヒマワリを育てたのは地元の佐藤晃さん(63)=牧場経営。ロシアによる侵攻に苦しむウクライナの人々を応援しようと、休耕田を借りてウクライナの国花ヒマワリを栽培。6月の天候不順で種まきは予定より遅れたが、9月上旬の開花後は好天に恵まれ、大勢の見物客が訪れた

▼佐藤さんにはウクライナに対する思い入れがあった。20歳の時、旧ソ連を旅する「青年の船」に参加。当時、ソ連の一部だったウクライナのキーウ(キエフ)を訪れた

▼美しい街並みが鮮明に記憶に残る。一般家庭の夕食に招かれ親切にしてもらったことは忘れられない思い出だ。「ウクライナの市民が戦争に巻き込まれていることに心が痛む」

▼中学時代の同級生とつくる「がんばろう会」で地域活性化に取り組んでいる。ヒマワリ畑作りもその一環。住民に元気を与えることが目的の一つだ。「今回大きな反響があった。来年もヒマワリ畑を作らなければ」と佐藤さん

▼ロシアの侵攻開始から間もなく7カ月。世界でどれだけの人が戦争の早期終結を願っていることか。来年咲くヒマワリはウクライナの平和を祝う花であってほしい。

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