【東京ウオッチ】マネのリアリズムに迫る―印象派の枠超えた魅力感じて いまのTokyoをつかむイベント情報(24日~10月2日)

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福田美蘭《つるバラ「エドゥアール・マネ」》2022年、アクリル絵具、パネル、作家蔵(提供写真)
福田美蘭《つるバラ「エドゥアール・マネ」》2022年、アクリル絵具、パネル、作家蔵(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【24日(土)】

 ▽「日本の中のマネ―出会い、120年のイメージ」(~11月3日、練馬区立美術館)

 19世紀フランスを代表する画家エドゥアール・マネの作品が明治時代から現在まで、日本でどのように受け入れられてきたかを考察する展覧会。印象派とリアリズムの中間に位置する画家として「草上の昼食」などの代表作で知られるが、ルノワールやモネら明るい色彩が特徴の印象派の画家と比べ、重厚なマネ作品の展覧会は日本では極端に少ない。

 日本所在の17点の油彩画(パステル画を含む)のうち晩年の名品「散歩(ガンビー夫人)」を含む7点などを展示。マネから影響を受けた日本近代洋画の画家たちの作品、資料など約100点も紹介し、マネ特有のリアリズムに迫る。現代美術家・森村泰昌さんの作品や福田美蘭さんが本展のために制作した新作が並ぶのも興味深い。

 学芸員の小野寛子さんは「マネは印象派の枠に収まる画家なのか、日本でどのように理解されてきたのかを考え、感じてもらうことが目的」と説明した。

 

 ○そのほかのお薦めイベント

 【24日(土)】

 ▽「永山瑛太、写真」(~11月15日、中央区・ライカギャラリー東京〈ライカ銀座店2F〉など)

 写真家としても活躍する俳優・永山瑛太さんの写真展。1月に刊行された写真集「永山瑛太、写真」の中から、ライカのカメラで撮影した著名人のポートレートなどの作品をライカギャラリー東京と、ライカプロフェッショナルストア東京で展示している。

 近年は、映画監督としてショートフィルムを製作したり、独自のペインティング作品を発表したりするなど多才なアーティストとして活動する永山さん。マルチな経験を生かして撮影した作品のには、セルフポートレートも含まれる。一部作品は販売も予定。

 ▽「イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき」(~11月10日、渋谷区・Bunkamuraザ・ミュージアム)

 フィンランドを代表する北欧最大のガラスメーカー、イッタラの140年におよぶ軌跡を450点以上の作品を通して紹介する大規模展覧会。

 フィンランドのデザインの発展をリードしたアルヴァ・アアルトやカイ・フランクらによる有名なガラスデザインを紹介するほか、日本の「イッセイミヤケ」や「ミナペルホネン」といったブランドとのコレボレーションにも焦点を当てた。

 展覧会担当上席学芸員のハリー・キヴィリンナさんは「さまざまな色彩のイッタラのガラス製品がいかに自然から影響を受けているかが分かる。日用品でありアートでもある製品の歴史を知ってもらいたい」と語った。

 ▽「ルイ・ヴィトン フォール・コレクションのウインドウとポップアップスペース」(~10月下旬、ルイ・ヴィトン 渋谷メンズ店)

 ルイ・ヴィトンは、2023年春夏メンズ・プレコレクションの「LV フォール・コレクション」の発表に合わせて、渋谷メンズ店を特別仕様のウインドーなどで“ドレスアップ”するほか、ポップアップスペースを設けてアピールする。

 今回のコレクションは、1970年代のニューヨークのディスクジョッキーやパーティー客のファッションから影響を受けたデザインが特徴。「音楽とデザインの共生」を探求しているという。

 店内にはポップアップとしてレコーディングスタジオをイメージしたスペースを設置。来店者は特別に編集された音楽を、ヘッドホンを通して聴くことができる。

 ▽「映画『この世界の片隅に』上映&トークイベント」(上映は11時、トークショーは14時30分から、大田区民プラザ)

 太平洋戦争末期の広島県呉市を舞台に、主人公のすずと周囲の人たちの暮らしを描いて大ヒットしたアニメ映画「この世界の片隅に」の上映会。監督の片渕須直さんが参加するトークイベントも開催される。

 片渕さんは製作時、戦時下の生活をリアルに伝えるため1951年建築の住宅を家財ごと保存した「昭和のくらし博物館」(大田区)を参考に時代考証を重ねた。トークイベントでは、片渕さんと、博物館長で生活史研究家の小泉和子さんが、映画製作のエピソードだけでなく、戦争やパンデミック、女性の地位などさまざまなテーマについて語り合う予定。

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