北斗星(9月23日付)

 「東北一を誇る」と、充実した設備に胸を張ったのは1961年に開館した県民会館。「文化の殿堂オープン」を合唱曲で華やかに盛り上げたのは80年の秋田市文化会館だ。当時の本紙の紙面からは開館への大きな期待と喜びが伝わってくる

▼県と秋田市が二つの会館を統合して県民会館跡地に「あきた芸術劇場ミルハス」を整備。6月に行われた開館記念式典では吹奏楽と合唱による「大いなる秋田」の演奏で祝った。県民会館が閉館して約4年間、この場所で聞かれることのなかった音楽が久々に響いた瞬間だ

▼開館から約3カ月間は大、中、小の各ホールを県内の吹奏楽団や管弦楽団、クラシックバレエなどの各団体がお試し利用。使い勝手について各団体から寄せられた意見や要望も参考に、スタッフは舞台設備の使い方の習熟に努めた。そのミルハスがきょうグランドオープンする

▼ホールの一般利用が始まり、著名な歌手、演劇、バレエなどの公演が続く。もう訪れたという方もいれば、これから初めて足を踏み入れる方もおられよう

▼街のにぎわいを増すことへの期待も大きい。千秋公園に隣接し、周辺には県立美術館や市文化創造館、アトリオンなど芸術・文化に親しむことのできる施設が数多くある

▼ミルハスを起点にのんびり街歩きしてみるのも楽しそうだ。お堀端の土塁のケヤキ並木が残り、以前と変わらない木陰を提供してくれる。そのおかげかミルハスはすっかり街になじんでいるように映る。

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あきた芸術劇場ミルハスに期待される役割を展望しています

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