ラオウ役、内海賢二さんの生涯たどる 映画「その声のあなたへ」

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榊原有佑監督(右)と内海賢太郎さん
榊原有佑監督(右)と内海賢太郎さん

 アニメ「北斗の拳」のラオウ役で知られ、2013年に死去した声優内海賢二さんの生涯をたどる映画「その声のあなたへ」が9月30日公開。榊原有佑監督は「内海さんの仕事ぶりを通じて、日本独自の発展を遂げた『声優』という職業の歴史にも触れてほしい」と話す。(共同通信=高田麻美)

 1937年に福岡県で生まれた内海さん。張りのある低音を生かした「魔法使いサリー」のパパや「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻千兵衛の役で親しまれ、CMナレーションやドラマ、舞台などでマルチに活躍した。

 映画は内海さんに興味を抱く架空の新人記者の視点で、野沢雅子や神谷明、水樹奈々ら幅広い世代の声優16人にインタビュー。それぞれが語る内海さんへの思いや印象的なエピソードから、その人となりに迫った。

 収録現場での内海さんは常にベテランと若手の間に立ち、率先して場を盛り上げたという。内海さんが設立した声優事務所「賢プロダクション」の社長で長男の賢太郎さんは「父は気遣いの人。みんながいい仕事をできる環境を整えるのが自分の役目だと思っていたんじゃないか」と語る。

 内海さんの存在によって「声優界には世代を超えた一体感が生まれた」と榊原監督。90年代には数百人が団結して、テレビ局などに待遇改善を訴え、声優の地位向上に一役買った。賢太郎さんは「当時のことを詳しく聞いたのは初めて。役者としての父の新しい一面に出会えた」と話した。

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