人口減少が進む中、全国各地を見渡せば、独自の施策で光明を見いだす自治体もある。子どもを産み、育てやすい街として知られる岡山県奈義町と、兵庫県明石市を記者が訪ねた。各3回続き。
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周囲を山と田園に囲まれた人口約5700人の小さな町、岡山県奈義町。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は2005年に1・41だったが、19年には全国トップクラス2・95にまで上昇。子育て世帯の半数以上は、3人以上の子どもがいる。全国で少子化が深刻さを増す中にあって、「奇跡の町」とも呼ばれるこの自治体の少子化対策とは。
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8月19日、町の子育て支援施設「なぎチャイルドホーム」。その一室では、親子らが色とりどりの毛糸を指に巻きながら、小物作りを楽しんでいた。
「これで大丈夫?」「そうそう」。子どもたちは保護者に作り方を尋ねたり、他の大人に教えてもらったり。子どもから高齢者まで世代や家族の垣根を越え、会話を弾ませる。
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