5年に1度の和牛品評会「全国和牛能力共進会(全共)」の開幕が間近に迫った。6~10日に鹿児島県で開かれる今大会には、秋田県から種牛・肉牛合わせて14頭が出品され、上位入賞をうかがう。全国の舞台に挑む県内畜産界の現状と、鹿児島全共の行方を展望する。

「県産牛の価値を高め、販路を拡大していく上で絶好の機会。畜産農家の収入増につなげるためにも『上位入賞』という結果を取りにいく」。本番を目前に控え、県出品委員会の加藤義康会長(全国和牛登録協会県支部長)が力を込めた。
全共での高評価は認知度向上に直結する。県勢がそれを痛感したのが、2012年の長崎全共だった。肉牛の部に出品した県有種雄牛「義平福(よしひらふく)」の子の枝肉が、県産牛として過去最高の2位となった。「義平福効果」により、県内での子牛取引価格は跳ね上がり、精肉店には肉を買い求める客が長い列をつくった。
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