兵庫県明石市を子育て世帯が集う街にした立役者は、2011年に初当選した泉房穂市長(59)だ。「子どもを核としたまちづくり」「全ての人に優しいまちづくり」を掲げて施策を進めてきた。市政への思いを聞いた。

―子ども施策に力を入れているのはなぜか。
「日本は国内総生産(GDP)に占める子育て関連予算の割合が、経済協力開発機構(OECD)に加盟する他の国と比べて半分しかないのに公共事業は多い。子どもに冷たい国だ。子どもを応援しない社会に未来はないと考えてきた。医療費や給食費、第2子以降の保育費など『五つの無料化』といった施策は、市民の声を聞いたり、他の自治体を参考にしたりして段階的に充実させてきた。児童相談所は弁護士時代に既存の施設に課題を感じていたので、子どもに寄り添いたいと関西の中核市として初めて開設した。ひとり親世帯の養育費立て替えや困窮世帯の高校進学支援など、いろんな事情を持った子どもを包み込んで応援する街でありたい」
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