戦後初、本海番楽を鳥海山頂で奉納 コロナ収束祈願【動画】

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 秋田県由利本荘市鳥海地域に伝わる国重要無形民俗文化財「本海獅子舞番楽」の伝承団体が9日、新型コロナウイルスの収束と無病息災を祈念し、鳥海山(2236メートル)の山頂で番楽を奉納した。市によると、山頂での奉納は戦後初めて。

 約400年の歴史がある獅子舞を演舞したのは、鳥海地域に13ある伝承団体の一つ「平根講中」(周防彦宗=ひろむね=代表)。舞い手やはやし方など10~70代の20人が、ご神体の獅子頭などを風呂敷に包んで背負い、矢島口5合目の祓川(はらいかわ)から約4時間半かけて山頂の一つである七高山(2229メートル)に至った。

 七高山の碑に拝礼した後、鳥海山大物忌(おおものいみ)神社の山頂本社に向かって番楽を奉納。演目は厄をはらうとされる「祓い獅子」で、舞い手2人がおはやしに合わせて獅子頭を勇壮に振り、「カッカッ」と特徴的な歯打ちの音を辺りに響かせた。

鳥海山頂で本海番楽を奉納する平根講中のメンバー


 この日の山頂はあいにくの曇り空。気温2度と冷え込んだが、舞い手は勇壮な演舞を見せた。

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