最年少三冠王「村神様」 王貞治、落合博満らと肩を並べた実感は…
今年のプロ野球はこの人の一振りに注目が集まった。東京ヤクルトスワローズで4番を務める村上宗隆選手(22)だ。本塁打は1964年に王貞治さん(巨人)がつくった日本選手のシーズン最多記録を上回る56本を放った。セ・リーグでは本塁打はもちろん、打率、打点でもトップに立ち、史上最年少で三冠王に輝いた。「村神様」の愛称が浸透し、「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされている。村上選手が14日、日本記者クラブで会見し、2022年のシーズンを振り返った。(東京支社・大石卓見)

会見の概要は次の通り。
―今シーズンを振り返って。三冠王をはじめ56本塁打、5打席連続本塁打、2試合連続満塁本塁打もあった。最も印象に残っているシーンは。
村上 そうですね。最終戦の三冠王が決まった時と、56号を打った時というのは、日数がたっていないというのもありますけど、すごく記憶に残っています

60、61号を目標にしなかったことは後悔
―三冠王が迫る中、数字を下げずに56号を狙うことと両立するのは難しいことだったのでは。
村上 打率を上げることを意識することはなく、ホームラン1本打てばヒットですし、自分の打撃の中で結果的に打率が上がるという意識だったので、そのせいで打率が下がるというのはなかったですけど、自分の中で後悔しているのは50号を打ったあたりぐらい。シーズン終盤にあと5本ぐらいで、王さんに並べるぐらいのホームランを打てればいいかなという目標を立ててしまった。そこでもっと自分にもっと期待して60、61号の目標をそこで立てていればまた違う結果が生まれたのかなと思う。そこは後悔ですね
―史上最年少で三冠王を獲得した。中島治康さんからスタートして、野村克也さん、王貞治さん、落合博満さん(秋田県男鹿市出身)など、そうそうたる面々が球史に名を残してきた。三冠王の称号を背負う感想は。
村上 まったく実感ないです。もっともっと野球人生を歩んでいく中で、この経験が良かったと思える野球人生を送りたいと思っています

―活躍ぶりに「村神様」が流行語にノミネートされた。「村神様」と呼ばれることをどう思うか。
村上 あまりぴんとこないですね
―これで大賞を獲得すればもう一冠となる。
村上 そういう言葉が浸透するのはうれしいことなので取れたらいいなと
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