秋田県、自殺職員へのパワハラ認定 元部長を減給、降格処分

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県議会総務企画委員会で陳謝する松本総務部長(左)ら
県議会総務企画委員会で陳謝する松本総務部長(左)ら

 8月の記録的大雨による災害の復旧業務を担っていた地域振興局の男性職員がパワハラがあったとする遺書を残して自殺した問題で、県は28日、男性職員が50代の男性部長(当時)からパワハラを受けていたと明らかにした。県は元部長を同日付で減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とし、上席主幹に降格させた。管理監督責任を問い、地域振興局長を厳重注意とした。県がパワハラを原因に職員を懲戒処分にするのは初めて。

 県が元部長や関係職員に聞き取り調査した結果を同日の県議会で報告。自殺した職員が大雨対応のため8月10~12日に徹夜勤務をしていたところ、元部長から叱責(しっせき)され、無視されるパワハラ行為があったと認定した。

 職員は15日に地域振興局の敷地内で遺体で見つかった。遺書には「屈辱的な言葉を吐きかけられ、無視されるようになった」「自分は何のためにいるのか」などと書き残されていた。

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