ニホンザリガニ生息地増設へ 南限の地・大館市、24年度完成目指す

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 秋田県大館市は、ニホンザリガニの南限の生息地として国の天然記念物に指定されている市内水路の近くに、2カ所目となる人工生息地を整備する。本年度から3カ年計画で、2024年度の完成を目指す。

国天然記念物の指定地付近で確認されたニホンザリガニ。体長4、5センチで繁殖可能な個体とみられる=今年9月17日撮影(大館郷土博物館提供)


 市教育委員会歴史文化課によると、ニホンザリガニの生息は北海道と北東北で確認されている。1934(昭和9)年に市内水路(桜町南―池内道下)が南限生息地として国天然記念物に指定された。

 昭和期から薬用のための乱獲や、宅地化に伴う生活排水による水質悪化、U字溝設置などが影響し生息数は減少。89年度以降の調査で、指定地での生息は確認されていない。市は指定地の近くに環境を整えた人工生息地を設置したり、大館郷土博物館などで人工増殖を試みたりして、南限生息地を守ろうと取り組んでいる。

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